正接の美学

tanは数論的には暴れん坊風でしたが、グラフの曲線美としては一級品と感じれます。特に0.5から1あたりなどは。

    

前に指数関数で「特殊点」をひらってみましたが、同様にtan上でもひらってみましょう。

      

赤○:となりのtanまでの最短の位置、x=0.59251…【A332526】

紫星:原点からの弧長が1となる位置、x=0.67677…【A336002】

青□:グラフの曲率が最大となる位置、x=0.69370…【A332527】

    (【 】内は、関係するOEIS番号です)

見た目の曲線美に加え、魅力的な特殊点を、しかも近い位置で内包している、、、やはり美ですなーぁ。

 

一般に、「数学の美」とかいわれますが、高尚な構造美とか概念美もいいのでしょうが、凡人にも目に見えてわかるこんな美もまんざらでもないかと思料しております。

 

黒川先生曰く「数学には絵を見るときのように数式を見て楽しむという親しみ方もあります」と。(オイラー、リーマン、ラマヌジャン、岩波科学ライブラリー126、p34)