回想でありmath

≪0≫ いまでは愚生の主要な趣味のひとつとなっている数学でありますが、これにマツワル思い出を幼少時代から想い起こし、ここに記しておこうと思い付きました。(歳いったもんやのぅ~)

 

≪1≫ 保育園の年長ぐみだったか、折り紙の自由時間があってそこで小生は鶴を折りました。そのとき先生が「この子、鶴折れるわ」と言われたのがキラッと頭の片隅に残っています。これがジブンの中では一番むかしの思い出かしら。(数学に関係する?)

きょうびこんなんは当たり前、難関国立医大特進クラスの園児なら二次方程式くらい解いちゃうのかも?ですが、完全いなかの園児だった愚生には幼少期の淡い思い出として脳裏に残っておる次第です。

 

≪2≫ 小学生時代、算数といえば文章題と称して「りんごが何個、バナナが何本」とか「太郎くんは、自転車に乗って時速○kmで出発し、20分遅れて花子さんがうんぬん」とかいう問題がいっぱいあった。こういうのはどうも苦手だった。だから算数はキライだった。めんどうなイメージ、ややこしい。いまおもえば、この種のには美しさがないなーと感じていたと思われます。

他方、中学だったか「対頂角は等しいことを証明しなさい」というプリント問題が配布されたことがあった。ジブン的には「直線は角度180°でどれも等しい。そこから同じ角度を引いても残りは等しい」と解けたつもりでいました。(下図)

が、先生は「これはみんなにはむずかしいから」とコタエの解説を開始。オイオイと惜しい気持ちもありましたが、おなじものからおなじものを引いても残りは同じという数の概念を図形にも適用できるんだということで、ちょっと「美しさ」を感じた次第でした。

      

もひとつ、宿題で「空間に3つの平面がある。その3平面の関係を考えてきなさい」というのがありました。クラスからは「3面とも平行」(Ξ)「2面平行で1面が斜め」(≠)「1直線で交わる」(*) などの回答が出て、先生が「もう、ないかなー」との質問。ここはすかさず「はい、1点で交わる場合があります。鉛筆の先っちょみたいな」と回答。鼻高々なひとときでした。

 

≪3≫ 小中時代は完全田舎生活でしたので周りに本屋などは全くなく、教科書以外の情報は図書室の貸し出し本頼み。その中で、タイトルなどは完全に失念しましたが、印象に残っている1冊があります。印刷色は紺色で大半が図、それに少々説明が添えてあるというスタイル。印刷が紺色というのが昭和風というか大正風かとも思える古風な感じで、厚さは5ミリほどの何かの冊子風。(愚生が現行所有しているなかでイメージが近いものを強いて挙げるなら、数学100の勝利Vol.2、シュプリンガーでしょうか。もっと図ばかりでしたが)

その中に、「楕円は2点からの糸で描ける」とか「放物線へ平行に入ってきた光線は1点に交わる」などの図が描いてあり、何故かノー味噌の想い出エリアに残っておる次第。

 

≪4≫ 高校は近くの町の高校へ行きましたので、その町の本屋さんで好きな本を買って読むという環境に、やっとなりました。後年には、大学への数学数学セミナー、現代数学という数学雑誌・参天王にも巡り合え、内容は理解出来ずとも視界はずっと広がった感じでした。読者参加型の人気コーナー「学コン」「宿題」;「エレガントな解答を求む」「NOTE」などは特に愚生のお気に入りでした。

このうち大数の「学コン」(学力コンテスト)だけは、基礎体力測定+αみたいな感じの実力勝負風であり、1回だけ挑戦したところ1点差で氏名掲載に至らず(そのときの問題がやさしく、150点149点が多数のため)じまい。ほかは、設問のレベルが(実は)ピンキリなので、運よく数回掲載頂けました。(といっても片手で足りる程度ですが😅)

 

≪5≫ ときは進み、1976年8月31日(たしか)の朝日新聞に、「四色問題、解決される」との記事。これは衝撃的でした。学生の夏休みの最終日、四色問題自体は知っていましたが、数学上のこういう問題はずっと解けないもの、解いてはいけないもの、と捉えており、それはちょうど仏壇とかにお供えしてある果物のようなものという感覚だったワケであります。

その後、近年ではフェルマーの最終定理だとかポアンカレ問題だとかの超大物未解決問題も解かれたとのことで、愚生の生涯中にこんなにたくさん解かれていいのかな?と恐縮しております。(解かれた方々には申し訳ないのですが。)

 

≪6≫ あと、数学サークルっぽいところにも参画しておった時期がありました。学校のものではなく、いまは高名なF先生主催の郵送通信制サークル、青数協。(たしか、青年数学愛好者協会の略だったかと)そこでは、月報を発行したり、地区部会も開催したり(と言っても3名)で、結構楽しかった記憶が御座います。その後は、自然脱退?、自然解散?になったかと思われます。当時のメンバーの方々、お変わりございませんでしょうかね。 

 

≪7≫ と、なんだかんだと思いだせることをピックアップしてみましたー。はじめにも書きましたが、こんなことを書きだしたら終活(!)してるみたいでありますなぁ。

ですが、「数学やってると長生きするんだ」という格言を信じ、これからも精進していく所存であります。