3面体の回想

 ≪1≫ むかしむかしのことですが、、、

学校の美術ー造形ーの課題で「3面での構成体を造れ」というのがありました。使う材料は石膏でまずは30cm立方の正方体をこしらえ、それを削り出していくというものです。平面限定なら4面体が最小面数なので、3面では必然的に曲面を含む構成になります。課題では平面・曲面の制限(2面は平面であることなど)は特になく自由にやっていました。

 

≪2≫ 愚生は、下図のようなものにしました。MSペイントでの描画がイマイチですが、ブツを構成する3面は認識いただけるでしょうかねー。

    

胴体風のところからゾウの鼻のように伸びているのが1面、鼻の先端の小円盤が1面、鼻が通過してくる円筒内面が1面の、合計3面となります。

 

≪3≫ いまとなっては時効っぽいので明かしますが、これはトポロジー関係でよく出てくる図からのアナロジーで、記憶にあるのは数学セミナーリーディングス「現代数学への招待」(1972) の表紙にあった図でした。ベテランの数セミファンならご存知かとおもいますが、当時の数セミ別冊の表紙デザインは実際の内部記事のコラージュ風なもので、

    

実際の記事は、広中平祐と同時受賞のフィールズ賞受賞者ノヴィコフの解説記事(加藤十吉筆)のなかの解説図でした。解説記事はまったく理解に至っていませんが、奇抜な図だけは借用させて頂いたという次第であります。

 さて、みなさんならどんなものを造られるでしょーか。