本州の内心・外心

≪1≫ そのナニコレでやっていて分かったんですが、本州で海からいちばん遠い地点ということは、本州の内接円の中心=内心ということになりますね。GoogleMapさんでは、長野県のまんなかへん、このあたりとのこと。

    

 

≪2≫ では、本州の外接円の中心=外心ということで探ってみましたら、下記の白い距離線の中心で、石川県能登半島の沖、、、と推定されますね。

    

両端の山口県下関市青森県の端点を拡大しておきますと、

ここから

ここまでとなるようです。その距離1248km。(この数字のナラビも親しみのあるものです)

 

≪3≫ こうなると本州の”重心”を探りたくなりますが、これはnetさんから検索。

    

やはり長野県内の北部、道の駅おがわという場所の近辺とのこと。

dailyportalz.jp

こういう場所を訪ねたり、「行ってきました」というのはよく見かけますが、さらに好きなかたは、3Dプリンタで本州などを作成して実証されたり、本州地図をフリーハンドで描くと正確さを評価してくれるソフトを作ったりされてると。こうなると敬服しか御座いません。

 

≪4≫ 上記のような端点を地図上で探すという場合、どこが海岸線なのか分かりにくい場合が多いですね、というかほとんど。GoogleMapさんの航空写真モードなんかだと余計に分かりにくい。海岸の岩の端。砂粒の端。砂の構成分子のはしっこ・・・。どこが「はしっこ」なんだか。

考えてみると、それはそれで、実は海岸線って「連続だが、いたるところ微分不可能な線」のなかまなんですよね。実在の線や面もすべてそうですよね。すべすべした肌や、超々微細に研磨したレンズ表面なんかもそう。逆に、微分可能な線や面って、そんなの実在しない。連続だが、どれもいたるところギザギザしている。

 

≪5≫ 有理数無理数も似たような関係があるようです。

たとえば身長170cmのひと。そのひとは過去に、身長がルート2×100cm=141.421356・・・cmだった時点があるはず。逆に、いまの身長が、ぴったり有理数170cmというのは、きわめて低い確率。(ただしゼロではない。)ひとの身長も連続(不連続って、あり得ない!)だが、身長の値はほとんどの時刻で無理数でさらには超越数。たまに、有理数だったりたまたまルート2みたいに代数方程式の解の値だったりするが、ほとんどは超越数

青少年のみなさんにも、こんな感じで超越数やいたるところ微分不可能といった概念に親近感を感じてもらえたらうれしいです。

「あなたの身長は、ほとんどの場合超越数なんだ!」

「きみの顔の面は、いたるところギザギザである」

ただし、言う相手とタイミングには注意してください😅