xのx乗のこと

≪1≫ いまはむかし、

      ならX=√2=1.41421 356…

に対抗すべく の解は何だろうと、8ケタ電卓のケタ数が動かなくなるまで、手動でまさぐっておった時代がありました。いまの時代なら、パソコンをカチャカチャっとすれば、x=1.55961・・・が登場してきます。

便利な時代の青少年のみなさんに、この解法を公開しておきましょう。

    

≪2≫ xのx乗は2階建て。では3階建て、4階建て、・・・も考えられる。そうこうしていると、奇妙な現象に行き当たったので、リポートしておきます。

上記の何階建てかっていうのは、数学記号の巨大数分野では「↑↑」(上向き矢印が2個)で表すようで、上向き矢印1ヶはx・x・・・・・x=x^nのことで住宅でいえば、横並びの連棟みたいなイメージかな。(クヌースの矢印表記)

数学者さんたちは、では矢印がn本だったらどうかとか、自然数ではない場合はどうかなど、すぐに拡張・一般化しちゃうんですが、ここでは素朴な二階建てにとどまって、ここでの奇妙な現象を紹介したいと思います。

それはすなはち、方程式x↑↑n=nの解となるxを考えるちゅうことであります。つまり、

   、  、 、・・・

の解となるxについて考えます。それをx(n)で表すと、OEISさんによれば、次のようになるんですと。

   

ここで観察されることは2点。

  ・n→∞では、e^(1/e)=1.44466・・・に落ち着く(?)

  ・n=3で最大となる。

「n=3で最大」で思い出されるのは、xのn乗根。そこでy=x^(1/x)のグラフと上表の点とをプロットしてみますと、

    

となった次第です。う~ん、生態が似通っているのと、「3」という数がここ巨大数の入口 、上向き矢印↑2ヶの世界でも特異な存在感を漂わせている。。。

 

≪3≫(ふろく)

3といえば、数論の世界ではアペリーの定数 ζ(3)とか、フェルマーの定理の初例で著名です。

プロ野球の世界では、やはり長嶋茂雄ですね。小生が、こども時代に「やっぱし、すごいなぁ」と思ったことを。(いきなり、プロ野球

首位打者には何回かなっているが、長嶋だけが3割2分、2位は2割8分台で、まさにケタチガイとはこのことやと思った年がありました。1971年とのこと。

・あとアウト1つでノーヒットノーランとなる場面で、なんとかヒットで汚名を回避。1973年の阪神戦、相手は上田二朗投手。3番王が倒れた後だけに、よけいに印象的でした。最終回の攻撃でしたんでTV中継もおわり、トランジスタラジオにしがみついて聴いていた記憶があります。いまとなってはむかしのことですが。