放物線と正弦曲線を接しめる試み 

≪1≫ いろいろある初等曲線のなかでも、とくに放物線 y1 =y^2 と正弦曲線 y2 =

sinx は代表格であります。同一平面上では、これらは交わっている状態、いわば交戦状態、、、。

    

    

本日は、これらをどちらかを譲歩させることで、接する状態にしてみようとのココロミであります。

 

≪2≫ さしたり、放物線の方を上方向にずらしてみることを考えます。すると、2曲線の式は次のようになり、y1のほうのy切片(?)bを求めることになります。

    

ここは単純に差Y=y1ーy2と置き、

    

導関数Y´=0の解が接点(候補のひとつ)と見込んでy1からbを算出していきます。この解は初等的ではない模様で、x=0.45018・・・と。そしてこのときy2=sinx=sin(0.45018・・・)=0.43513・・・。放物線y1に戻って結局b=y-x^2=0.43513・・・ー(0.45018・・・)^2=0.23246・・・となるのでありました。

 

≪3≫ もうひとつの方法で、放物線を左方にずらすことを考えましょう。計算の簡略のため今度は逆関数同士で考え、y1=√x-b、y2=arcsinxとしましょう。b=0ならこうです。

    

こんかいの差関数Y、およびその導関数

    

    

となり、Y´=0の解xは代数解x=-2+√5=0.23606・・・となります。これから上記と同様のナガレでbを求めますと、b=0.24755・・・となる次第であります。

 

≪4≫ 以上の2方策をグラフ化してみますと次のようになるわけであります。

つまり、どちらかが何らかの方向に僅かの譲歩をすればお互いの領土を侵害するといった愚行は回避できるという実例になるのです!