女王の周辺

≪1≫ 本ブログの当初の5月に、美なるピタゴラスの式

    

からの派生ということで、2例を記事にしました。

英国女王の死去ニュースやケータイAUのCMに刺激された訳ではありませんが、本日はこの2例を再記復習しつつ、これに類似の3例目を記しておきましょう。これは、愛読書「何だこの数は?」(F、ル・リヨネ、東京図書、1989)の6のコーナー(p96,97)を眺めていての発想であります。

 

≪2≫ 5月の1例目はこんな感じでした。

    

    

    

α=4が成り立つんじゃ?2匹目のドジョウがいるんじゃ?という感じの3行目の式ですが、そうともいかず

    

というチョウエツ数みたいな感じになって、これはスローン先生のOEISにも見当たらず。

続いての2例目は、

      

    

    

ちゅうもので、このばやいは

    

となって、これはOEISに A328900 で出ていました。

 

≪3≫ 今回の3例目というのは、こんな感じです。

     

    

    

安直には α=2が候補となるのですがこれはダメとすぐわかり、結局PCをカタカタっとすると

    

となりまして、これもOEISには見当たらず。さきの愛読書のなかでは、これらは整数論完全数とか立方数の和とか)の式としての登場でした。

 こうして見てみると、とびとびの整数のそのあいだや延長線上には、(たぶん)チョウエツ数がごろごろたむろしている、という感じがしている今日この頃であります。

 

≪ふろく≫ 2例目では α=1.5 あたりが第一候補なわけですが、逆に指数が1.5となる場合は、なにから始まる数列(公差1の)となるかは、こんどは代数的に判明し、数値は

    

となりました。(OEISにはなし)

 代数的無理数さんも、いっぱいいそうですね。整数は女王、そのまわりには召使いさんらがいっぱいという感じです。